冒頭、先代ヘルシング卿とインテグラの対話。
父親から、「吸血鬼とは知性ある血を吸う「鬼」である。」という教えを受けているインテグラ。
数年後にその吸血鬼と主従の契りを結ぶことになろうとは…というところでキモ顔のアーカードの扉絵(笑)
そして、前回に引き続き対トバルカイン戦。
先に屋上についていたセラスの援護の間に、アーカードは拘束制御術式3〜1号開放したらしく、目ん玉ぞろぞろ、犬まであらわれたところで、トバルカインの顔には恐怖の色が初めて浮かびます。
ルーク・バレンタイン戦のデータを知っているなら、これが何を意味するかトバルカインには分かっているはずなのですが、さきほどまでの余裕のかましっぷりからみても、このあたりのことは少佐たちからは知らされていなかったのかもしれません。
(なお今回の戦闘シーンですが、これまでのチェーダース村からバレンタイン戦までは、動きが一本の矢印の上にのっているような直線的なラインがほとんどだったのですが、今回はちょっと動きに変化・幅が出てきました。今後の戦闘シーンにも注目です♪)
そして煙の中からアーカードがトバルカインをとらえて、王手詰み。
アーカードはトバルカインの血を吸うことで、ミレニアムの情報を得ているようで、血を吸うということが、単なる「お食事」の範疇に収まらない行為であることが示されます。
ということはアーカードはインテグラやセラスの記憶も把握しているということなのでしょうか??(う〜んちょっとはずかしいような…)
ちなみにブラム・ストーカー版では、ルーシーの輸血について「血の交わり=性交渉」に近い意味に捉えている節があるのですが、血を記憶と結びつけて捉える考え方はここでは見当たりません。このあたりはHELLSINGのオリジナルなのかもしれません。
トバルカインは直後にミレニアムによって焼却処分。
アーカードは拘束制御術式の復活とともにいつものコート姿にもどったところで、ベルナドットさんがヘリでお迎えにきてくれます。
(重役出勤でいい仕事してます…笑)
そして離脱を促すベルナドットさんを半分無視して「俺もお前も度し難い戦争狂(ウォーモンガーwarmonger)だな 少佐」と旦那、つぶやくのでありました。
アーカードと少佐、やはり古くからのご縁があるようです。
ちなみにwarmongerとは戦争屋、戦争を挑発する人のこと。インテグラがホテルでの事件を見て「戦争屋共め」といってますが(2巻第2話)、実は敵も従僕も戦争屋、同じ穴のムジナなのよ〜というところで、ひとまず幕。
以下、ウィキにお世話になりつつ調べたメモ書き…
(おまけその1)4巻P20のアーカードのテブクロのアップ。
よくみると、HELLSING連載当時、おなじくヤングキングアワーズで連載されていたコミックのタイトルがこっそり並んでます(笑)
(おまけその2)トバルカイン アルハンブラの名前の由来。
トバルカインはアダムとイブの息子、カインの子孫、「トバルカイン」からきているのかも。
アルハンブラは、レコンキスタ終焉の地、スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿からか?
むしろギター曲「アルハンブラの思い出 Recuerdos de la Alhambra(Memories of Alhambra)」からかも。