1999年7月13日バチカン。
1巻第1話の日付から、HELLSINGは2000年が舞台だろうと、推測したのですが、ここにきて1999年。
やっぱり舞台は世紀末なのでしょうか…あれれ?
一応、一連の事件と同じ年とするなら、時期的にはセラスが吸血鬼になった直後ということになります。
マクスウェルが司教に尋問をしているのですが、1941年当時の少佐(当時は中尉)について語られています。
20代後半の戦争狂でパタリロな体型…汗
ようするに半世紀前から今のまんまということです。
彼が総統直下の命令書を携えてナチスの占領地からの人員物質移送計画(ミレニアム)への協力を強要したのだと司教は語るのですが…マクスウェルはミレニアムの真の目的は「吸血鬼製造計画(最後の大隊)」であって、不老不死のえさにお前達が食いついただけだと断罪するわけです。(ただしこの計画も半世紀前に若執事+アーカードに粉砕されてしまったわけですが…)
というわけで、宗教裁判というか「粛清」が行われて幕。
3巻第1話で法皇が「汚い仕事ばかり」といった中には、こういうことも含まれているということでしょう。
ここで重要なのは、7月の段階でイスカリオテはここまで状況を把握していたにもかかわらず、9月のロンドン王立軍事博物館でのインテグラとの会見で示した情報は100%明かしたわけではないということ。
つまりは「ミレニアムー南米」という図式を示して、アーカードたちをリオデジャネイロに向かわせ、トバルカイン戦=ミレニアムとヘルシングの衝突のお膳立てをしたに過ぎないということになります。
「罪人の始末は罪人同志でやりあって頂きましょう」というマクスウェルの言葉の裏がこの回、明らかにされたというわけです
ちなみに41ページ1コマ目にいろいろ、例によって書き込んでありますが
「Montina Max」というのがちらり。(これは未読で申し訳ないのですが、平野耕太氏が HELLSINGより以前に発表した作品の登場人物、モンティナ・マックス、すなわち少佐のお名前だそーです。)
(20110210追記)
5巻カバー背表紙に少佐の身分証らしきものが描かれていますが、こちらもモンティナ・マックスと記されているようです。