大混乱の作戦本部にベルナドットさん登場。
さっそくお仕事に励んでます。
「それにしても、三つ編みしてこの長さって、この人の毛はどんだけ長いんだ!」といいたくなりますが、背後に人に立たれるのが嫌で、髪の毛切らずにのばしているのかもしれません。でも自分で三つ編みしているとしたら、ちょっとオネエっぽいな。(苦笑)
このあと「婦警の嬢ちゃんがな〜」とセラスを憎からず思っているところをみせつつ、ヘリの奪取へと向かいます。
隊長、三の線でも仕事はきっちりしてます(笑)
その頃ホテル屋上では、止まらない自分の血と、ミレニアム=最後の大隊=狂った少佐に率いられた人でなし共の戦闘団(カンプグルッペKampfgruppe)にアーカード、テンション上がりっぱなし。
(ちなみに「人でなし共」には傍点がふられています)
トバルカインも追いついていよいよ戦闘再開!
「さあ行くぞ 歌い踊れ伊達男(アルハンブラ)豚のような悲鳴を上げろ」
う〜ん♪まさに黒版「声にだして読みたい日本語」ですな。
「豚のような悲鳴」というのは、おそらく屠殺直前に自分の運命を悟った豚があげる悲鳴のこと。文字にするなら「キーキー」ってカンジかな。
ちなみに「豚のような悲鳴」ときいて、私が連想したのはウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』。こちらはひと言でいうと黒版『十五少年漂流記』といった作品。
HELLSINGも『蠅の王』も殺戮をあつかっているけれど、作者が描こうとする「人間」への眼差しや、読後感が全く異なるので、未読の方は読み比べも(?)一興かとおもいます。
(なんというか、「人でなし共」の物語の方が、読んでて救われるから不思議かも…)
…と、ちょっとキリの悪いところで、3巻これにておしまい。