冒頭、バチカンでのマクスウェルと法皇の会見。
ヘルシング機関に手をかしつつも、ミレニアムとヘルシングをたたかわせて、相打ちなら万々歳、少なくとも一方が倒れればバチカンにとっては、充分得るところがあるといったようす。
すっかりハラグロカトリックです…(汗)
そして扉。
ベルナドットさん、ピップっていうんですな。1992年のウガンダではまだ左目健在。
そして舞台は現在、ヘルシング本部へ。この日もヤッパリ満月(笑)
ウォルターのもとにアーカード登場。
「インテグラはもう寝たのかね?」なんて聞いちゃってます。ウォルターの部屋にはするぅりですが、さすがにマスターの部屋は遠慮してるんでしょうかね(下僕のかがみ!!)。
ここで、ミレニアムの正体がナチスの亡霊であること、アンデッド実戦投入のための研究機関を50年前にアーカードとウォルターが粉砕したことがアーカードの口から語られるのですが、これに対するウォルターの反応が歯切れが悪さが、かなりひっかかります。
(50年前の件については外伝で扱われているらしいのですが、未読なのでここはスルーさせていただきます)
2巻第2話で「誰もグールに武装をさせて組織的に行動させようなどと考えつきませんでしたから」といっていたウォルターですからね。
直後の「さえた」二人のやり取り、というかジョンブル・ウォルターの切り返しは、わんだほー♪
この会話の時のアーカードの表情がメチャクチャ和やかなのがこれまた、印象的です。
こうして新旧ゴミ処理係がミレニアムを追って南米に渡る話をしている頃、外では…
ルーキー・セラスの新兵訓練というか、ピップとセラスの夫婦漫才(笑)
セラス、生身の人間に無茶要求しています。
「傭兵っていったらさぁ…」というわけでひきあいにだされている「戦争の犬」とはイギリスの傭兵大活躍の軍事小説『戦争の犬たち The Dogs of War』のこと。そして「パインナップルアーミィー」は浦沢直樹のコミック『パイナップルARMY』のこと。(興味があれば是非どうぞ♪)
そして再び室内。
ウォルターの「なぜセラスを同族にしたのか」という問いに対して、アーカードはそれはセラスの選択の結果だと答えます。
「あきらめ」が人を殺す
あきらめを拒絶した時 人間は人道を踏破する権利人となるのだ
このセリフ、めちゃめちゃカッコいい!!
でも、これって裏読みすれば
「あきらめた時、人間は人の道を貫けない外道に成り下がる」ということでしょうか??
さすがヨーロピアン、権利に対してシビアだ…
それにしても「見かけや表面上なんぞよりずいぶんとおもしろい女だ」とは、アーカード、やっぱりセラスをたかくかってますね〜。
でも見かけや表面上が、この回めちゃめちゃ面白いんですけどね(笑)
というわけで、今後のセラスの課題は、「血を飲むこと」「さしあたって南米に渡るのに海をどうわたるか」の2点のようです。
吸血鬼と水については、次回!!
(つづく)