いよいよ少佐との対決。
「さあ来い!!」という少佐に対して、インテグラの見敵必殺のオーダー。
セラスはこれをうけて、バンスカ打ち込むのですが、ドクが作った防弾ガラスはめちゃめちゃ丈夫。とうとうセラスは下層から影をつかって88mmを引き上げてくるのですが、アハト・アハトといえば、砲身長5mくらい重量7t弱の対空戦闘やら、対戦車やらにつかう高射砲ですから、セラスの力持ちっぷり…というか隊長使いの荒さ(?)がうかがえます。
そしてセラスが放った88mmは少佐の左半身をつらぬきます。
倒れた少佐に、インテグラは歩み寄るのですが、そこでみたのは、機械の体をあらわにした少佐の姿。
セラスは「機械」といい、インテグラは「化物」といいます。
結局、HELLSINGって、吸血鬼と狼男と、人造人間(フランケンシュタイン)という、洋モノモンスターのトリオというか、怪物くんの家来3人衆そろいぶみの物語だったんですね〜。
ただしフランケンシュタイン(少佐)は、自分が化物であることを否定します。(このあたりは原作『フランケンシュタイン』を読むと結構かぶるかもです。蛇足ですがフランケンシュタインは、もともと学生の名前で、彼が作った人造人間が、キャラクターとして今日の「フランケンシュタイン」になっております。作中では人造人間のことは「化物」などと表記されますが、彼の告白を見るとやはり人間に思えます…)
「私は人間だ
人間が人間たらしめている物はただ一つ
己の意志だ。」
「人間は魂の 心の 意志の生き物だ」
…なんか少佐カッコいいぞ!!(笑)
このくだりからp114辺りにかけてはホントしびれるので、ご一読を!!
ハインケルみたいに、少佐の声が「はひはひ」になってなくて、ホントよかったですよ。
そしてラスト、インテグラと少佐の一騎打ち。
もうお互い弾をよけることすらありません。
射撃が激しくへたくそな少佐が、インテグラの左目を撃ち、炎の波が押し寄せる中、インテグラが少佐に向かって発砲したところで次回!!