HELLSING4巻から登場する、リップヴァーン・ウィンクル。
こちらの元ネタとおぼしき、『リップ・ヴァン・ウィンクル』は恥ずかしながら未読だったので、年明け早々早速手に取ってみました。
(以下ネタバレにつきご注意!!)
本作はワシントン・アーヴィングがドイツの伝説をもとに、舞台を独立戦争前のアメリカ・ニューヨークに、登場人物をオランダ人入植者にうつして創作した、ひと言で言うなら「アメリカ版浦島太郎」。
この中で、リップは、しっかり者だけどきっつい奥さん(笑)に頭が上がらない、けれど村の人からは尊敬こそされないまでも、愛される「男」として描かれています。
そんな彼が、奥さんのガミガミから逃げ出して銃を担いで狩りに出かけるのですが、ずいぶんと山深くに入り込んでしまい、「まいったなぁ」なんて横になったところに、自分の名を呼ぶ不思議な風貌の男に助けを求められて、酒樽を運ぶはめになり…
気がつくとかわった風貌の面々の集う場所に迷い込みます。
ここで運んできたお酒が配られるのですが、リップもちゃっかり飲んだばっかりに…20年間眠り続けてしまい、この間に、アメリカは独立。
すっかりヒゲぼーぼーのおじいさんになってしまったリップが山を下りてみると奥さんはとっくにこの世を去り、子どもはすっかり大人に…!!
当初はこの事実に、奥さんから解放されてほっとしてみたり、村の変わり様に驚き嘆くリップでしたが、その後は徐々に環境にも馴染み、気楽な老後をのんびり満喫…というのがあらすじです。
(参考文献によれば、英語の教科書でも取り上げられていたようです。)
それにしてもリップ、おかみさんビューだととてつもなく、たよりにならん旦那ですよ(爆)
おかみさんがガミガミ言うのも無理ないですよね。
しかもただでも苦しい家庭からいきなり20年間とんずら!!
娘がしっかり育ったことが救いなのでありました(笑)
それにしてもこんなのんきな男と、あのガリガリそばかす娘。
キャラクターだけくらべても、あまり似てませんね〜。
ちなみにリップが狩りに出かける時に連れて行った愛犬の名前が「ウルフ」。
「狼つながり」で両者は、ちょっとかすってる??(苦笑)