前回から引き続き少佐の宣戦布告の巻。
ミレニアムの目的を問うインテグラに対し、「目的など存在しない」と言い切る少佐。
手段のためなら目的を選ばないとまで言い切るとは、さすが筋金入りの戦争狂です。
君主論にマキャベリのルビというのは一般的なのかどうかはいざ知らず、ぱっとみ分かりやすくてよろしい(笑)
(話はそれますが、私はニコロ・マキャベリ著『君主論』は、惣領冬実の『チェーザレ』読むとき、予習であわてて紐解きました。「マキャベリズム=目的のためなら手段を選ばない人」といいますが、この言葉が目立ちすぎて、『君主論』そのもののイメージがちょっとゆがめられているきらいがあります。読んでみるとかなり面白い本なのでオススメです。)
途中、少佐の演説に割ってはいったアイランズ卿に対し「若造(ボーイ)」と一蹴するあたり、やはり少佐は見た目以上に「大人」ということなのでしょう。
ここでオペラハウスの老人たち代表・准将の公開処刑。
このあとのマクスウェルの「狂ってるよ貴様ら」という言葉をうけ、そのままアーカードへの宣戦布告へと畳み掛ける一連の少佐のセリフの切れっぷりがまたすばらしい。
「君らの神の正気は一体どこの誰が保証してくれるのだね?」
狂信の対象に正気など存在するのかといわんばかりで、ほんと素敵です。
そしてバチカンはまるっきりスルーで、アーカードに宣戦布告。
アーカードもこれを喜んで受けて立ったところで、インテグラのシュレディンガー銃殺命令。
「特使を撃つなんて いやはやおだやかじゃないね」と少佐は愉快そうにいいますが、インテグラにしてみれば対等の立場の相手からの宣戦布告を受けているのではなく、ただのテロリスト集団へのふさわしい対応(排除)を命じただけのこと…といいつつも少佐には胸の内を見透かされてからかわれてしまいます。
さらに「なるほどいい いい当主(マスター)だ アーカードがいれこむのもわかるというものだ」と、少佐はますますご機嫌。
(私の場合「アーカードってばヤッパリほれこんでるのね♪」と脳内自動変換…笑)
まるで友達の彼女をみてよろこぶ野郎みたいな少佐です。
そして会議場の面々を手玉に取り、ステキ宣戦布告をぶちあげて上機嫌のうちに少佐は退場。
女王からはついに打倒ミレニアムの命がくだるのでありました。