(昨日の続き)
今日は、拘束制御術式零号開放時、アーカードの棺にあらわれる紋章の中央部に描かれているものについて。
王様と王妃さまがおそらくは、樹をはさんで向き合っている図像と思われます。
そこで、「私はヘルメスの鳥〜」の文言同様、錬金術を下敷きにしたデザインではないかとあたりをつけて、『錬金術図像大全』をぺらぺらめくってみたのですが、結局これというはっきりとしたモデルは見つかりませんでした。
ただ、意外とこのデザイン、モチーフとしては錬金術ではメジャーなようです。
王様は、太陽と硫黄の象徴。
王妃は、月と水銀の象徴。
この二人の結びつきにより現れるのが生命の樹。…というのが錬金術的な読み解き。
そして樹に黄金のりんご(賢者の石の象徴)がなっていると、さらに縁起がいい(?)のですが、ちょっとよく見えません。
そして樹の根元がさらに炎だと不死鳥と同義で、錬金作業の自己永続化をしめすんだそうですが、もうここまでくるとさっぱり…汗
さらにこれらをマルで囲むということは、ヘルメスの卵を暗示しているトカイナイトカ…(滝汗)
おそるべし、びっくり錬金術ワールド!!
というわけで、以上まとめると、拘束制御術式零号開放時にアーカードの棺にうかびあがる紋章は、アーカードの出自(ワラキア公国)にまつわるものであり、その図像は錬金術が目指すところの一種の極相を示しているのではないか…というのが、私なりの見解です。(お粗末っ!!)