リップヴァーンも口ずさんでいたオペラ『魔弾の射手』。
この作品はドイツに伝わる物語がベースになっています。
(以下自分のためのあらすじメモ)
むかしむかし、あるところに鉄砲がヘタな山番がおりました。
ある日山番は、森で出会った見知らぬ狩人にそそのかされて、次の日曜の礼拝でもらってきた聖餅を森の木に釘で打ち付け、悪魔の名を唱えながら鉄砲で3度撃つと、途端に鉄砲の名人になってしまいます。
このとき山番の耳には「お前は自分を悪魔に売ったのだ。いつかはお前の命を悪魔に捧げねばならない」という狩人の声が響きます。
翌日から山番は何を射っても失敗することのない鉄砲の名人として、愉快に暮らすようになりました。
そうこうするうちに時は流れ、すっかり老人になった山番の元へ死神がおとずれます。
山番は命乞いをするもその甲斐なく、しばらくして村人が山番の死体を発見するのですが、山番の首が後ろ向きに体についているのを見て、悪魔に魂を売った報いを山番がうけたことを知ったのでした…というお話。
ドイツなどでは職人さんなどが、その道の名人になるのと引き換えに悪魔に魂を売り、最終的にその報いをうけ、その死の異常さに周囲は悪魔との取引があったことを知る…というタイプの昔話がこの他にもいろいろとあるようです。
『魔弾の射手』はその典型。
(聖餅はでてこなかったり、悪魔との取引で魔法の弾を手に入れたり、弾の数もいろいろだったり、昔話ですからバリエーションは多いようです)
聖餅を釘で打ち付ける場面は、マスケットで胸を貫かれるリップヴァーンとイメージがダブるものがありますが、オペラではこのような描写はありません。
HELLSINGがむかしばなしの描写をくみ上げているのか、それともまるっきりのオリジナルなのか…??(あの描き方のエロさを考えると、多分オリジナルなんだろうなぁ…)
それにしてもリップ・ヴァン・ウィンクルと『魔弾の射手』、2人の男性キャラをたして、女性に仕立て直してたんですね〜(驚)