(本日の記事はウィキに頼りっぱなしなので、あしからず)


ヒンデンブルグ2号の上で、指揮官が指揮者しております。

そこへ十字軍のガンシップが飛来。操縦者のヘルメットのデコのところに色々書いてありますが、英語だし、なんだかノリ的にもアメリカンなカンジがしてしまいます。

眼前に敵が迫っていても、一向に逃げる気配のない少佐、これを助けたのが、(吸血鬼化して)若返っちゃった執事!!

「あれ」「物凄い面白いおもちゃ」の正体がここでようやく明かされるわけです。(少佐は「半世紀前に決めていた」といっていますが、この辺は外伝未読につき、スルーで失礼させて頂きます)

それにしても6巻第2話のときと御衣装が違う!!何か執事らしからぬいでたちで何気にシルバー系とおぼしきアクセサリーまで!!しかも大尉がさりげなく付き添ってるし!!

「一体どうしちゃったんだウォルターさん!!」というところで、

場面は一転、十字軍によるロンドン大虐殺の模様が描かれます。

「死ね死ね死ね」とか「いいぞッ皆殺しだ!!」とかまぁ、マクスウェル大司教「汝殺すなかれ」なんてすっかりぶっとんでます。p167で「死んだプロテスタントだけが良いプロテスタントだ!!」とまで言っているわけですが、この「死んだ〜だけが良い〜だ」という言い回し、元祖は「死んだインディアンだけが良いインディアンだ」です。

ウィキ(日本語版)でもフィリップ・ヘンリー・シェリダンというアメリカ合衆国の軍人が、南北戦争後のインディアン討伐において、降伏した酋長にむかって言ったとされているのですが、

英語版のほうのPhilip Sheridanをみてみると…

(以下ウィキの記事を一部抜粋)

There is an anecdote told concerning Sheridan during his campaign against the Indians. Comanche Chief Tosawi, or Silver Knife, reputedly told Sheridan in 1869, "Me Tosawi. Me good Indian," to which Sheridan is said to have replied, "The only good Indians I ever saw were dead."This was then misquoted as "The only good Indian is a dead Indian". Sheridan later denied he had made the statement to Tosawi. Earlier that year, on May 28, Rep. James M. Cavanaugh said in the House, "I have never seen in my life a good Indian ... except when I have seen a dead Indian." That remark may have been mistakenly attributed to Sheridan.*

(以下略。)

という記述がありまして、日本語版とはちょっと違うようです。

とにかく、マクスウェル大司教、ヴァチカンの力に酔いしれております…


*(以下管理人による、ゆる日本語訳)

インディアン討伐作戦の間のシェリダンの逸話があります。

またの名を「シルバーナイフ」と言う、コマンチ族の酋長トサウィが1896年にシェリダンに「わたしトサウィ、わたし良いインディアン」と言ったのに対して、シェリダンは「わたしが今まで会った良いインディアンばかりが死んでしまった」と答えたとされています

これが、「唯一の良いインディアンは死んだインディアンだ」と誤って引用されました。

シェリダンは、後に彼がトサウィにそのようなことを言ったことを否定しています。

コレに先立ち、同年 5月28日、下院議員ジェームス・M・カバナーが下院で「私は、死んだインディアンを見たときをのぞけば、生涯において良いインディアンにお目にかかったことが無い」と述べています。

この陳述がおそらく誤って、シェリダンによる言葉だとされてきたのでしょう。


 

7巻第10話 −1

11/04/12

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