いよいよアンデルセン登場の巻。
カトリック系孤児院フェルディナントルークス院のシーン。
少年の言い争いの和み系シーンから、アンデルセンのひと言で場面の雰囲気は一転(笑)
イギリスでの吸血鬼騒動が北アイルランドに広がりを見せたことで、カトリックが乗り出すという…
この辺はアイルランド情勢を理解していないとピンと来ませんが、このあとの展開にカトリック(バチカン)をからませるためには、北アイルランドでの事件発生は必要不可欠。
北アイルランドは、イギリスから見ればイギリス領。ただしアイルランドはあくまで、アイルランド領であることを主張しているんです。
ただ、神父さん達は国境なんて眼中にありません。
宗教がクニ境とでも申しましょうか…そういう目線なので、ローマから北アイルランドまでデバって来る訳です。
If anyone does not love the Lord, Jesus Christ,let him be accursed. O Lord come!
(主を愛さないものはだれであろうと、のろわれよ。主は来られます!)
新約聖書のコリント人への第一の手紙の一節。
ようするに「主を信じないヤツは主に祝福されず、のろわれるぞ。主は再来したその時、そんなヤツらに対して裁きをくだすぞ」ということ。
「プロテスタントに裁きをくだしにいくぞ!!」っていってるわけです。
ん〜物騒でステキ♪
そして舞台は北アイルランド地方都市ベイドリック郊外へ
8月15日ヤッパリ満月。
バーミンガムの事件の3日後。ヘルシング機関大忙しです。
それにしても北アイルランドのベイドリック…海の町のようですし、ベルファストを意識していると思うのですが、どうなんでしょ?
ゴックに大暴れして欲しい…(笑)
こちらではアーカードと、途中からバトンタッチの(相変わらず婦警よばわりされてる)セラスが、グールを倒している最中。
セラスますます吸血鬼化進行中。
ここで「ミディアン」という言葉が出てきますがこれは、クライヴ・バーカーの監督した映画から。ちなみにこの人、ヘルレイザーシリーズも撮ってるホラー監督であるだけでなく、小説も多数。しかも(ホラーとはちょっと違うのですが)『アバラット』という小説では挿絵も描くという
マルチな方です。
『アバラット』はまだ完結してないので是非早く書いて(描いて)欲しい…
でラスト、セラスぐさぐさ!アンデルセン登場!!
ヘルシング本部もおおあわて〜!!!
それにしもこの作品、細かい所の書き込みがスゴいですよね。
セラスのワッペン(??)とか、結界のお札(???)とか、輸血パックとか、手袋とかとにかく字がっ!!!
コマが違うと描いてあることも違ったり…なんてこともありますが…
手袋率、マル眼鏡率の高さも気になりますし、ますます目がはなせません。
(つづく)